事例紹介
ケース紹介
アイフルの過払い金計算事例
ジン法律事務所弁護士法人で扱ったアイフル株式会社の取引の利息制限法計算結果の一部を記載しますと、以下のような状況です。
計算前 | 計算後 | 取引期間 | |
---|---|---|---|
0円(完済) | → | -30万円 | 3年 |
0円(完済) | → | -50万円 | 6年 |
50万円 | → | -60万円 | 8年 |
30万円 | → | -8万円 | 8年 |
0円(完済) | → | -50万円 | 9年 |
150万円 | → | -100万円 | 12年 |
0円(完済) | → | -45万円 | 12年 |
0円(完済) | → | -250万円 | 14年 |
50万円 | → | -165万円 | 15年 |
50万円 | → | -130万円 | 15年 |
0円(完済) | → | -190万円 | 17年 |
0円(完済) | → | -59万円 | 6年 |
57万円 | → | -85万円 | 16年 |
20万円 | → | -16万円 | 8年 |
0円(完済) | → | -105万円 | 10年 |
0円(完済) | → | -32万円 | 6年 |
40万円 | → | -200万円 | 17年 |
0円(完済) | → | -310万円 | 16年 |
0円(完済) | → | -23万円 | 5年 |
0円(完済) | → | -465万円 | 9年 |
0円(完済) | → | -60万円 | 9年 |
0円(完済) | → | -70万円 | 9年 |
0円(完済) | → | -260万円 | 13年 |
44万円 | → | -110万円 | 14年 |
0円(完済) | → | -90万円 | 11年 |
0円(完済) | → | -60万円 | 6年 |
0円(完済) | → | -210万円 | 15年 |
18万円 | → | -94万円 | 15年 |
80万円 | → | -150万円 | 13年 |
0円(完済) | → | -25万円 | 7年 |
70万円 | → | -80万円 | 9年 |
15万円 | → | -210万円 | 16年 |
0円(完済) | → | -130万円 | 15年 |
0円(完済) | → | -273万円 | 22年 |
0円(完済) | → | -140万円 | 17年 |
当時の約定利率や取引状況によって、金額は異なりますが、一例として参考にしてみて下さい。
アイフルについては、無担保ローンだけでなく、途中で不動産に対して根抵当権の設定などがされているケースもあります。
このような場合、過払い金回収後に根抵当権の設定登記抹消等も対応します。
アイフル過払い金回収までの期間について
平成26年時点で、
依頼から回収まで11カ月(裁判、判決あり)
というケースがあります。
2019年時点で、
依頼から回収まで6カ月(裁判、訴外和解で取り下げ)
2022年時点で、
依頼から回収まで9か月(裁判、訴外和解で取り下げ)
依頼から回収まで10ヶ月(裁判、裁判上の和解)
というケースがあります。
アイフルに関しては、消費者金融の中でも和解による回収率が高くない業者です。
訴訟提起しても、最初は低い金額での和解案しか応じてもらえず、訴訟のなかで主張、反論を繰り返したり、裁判官からの働きかけがあって、ようやくまともな和解案が出てくるという傾向にあります。
全額回収をしようとすると、一審での判決や、控訴後の対応まで考える必要があります。
回収までに相当の時間がかかることは意識しておいたほうが良いでしょう。
アイフルの過払い利息の利率
アイフルから借金をした場合の、契約上の利率は、一人一人違っていますが、いくつか例を紹介しておきます。
このあたりの利率設定がされている人が多いかと思いますので、これらの時期に取引をしていた人は、過払い利息が発生している可能性が高いと予測できます。
平成9年 年29.2パーセント
平成11年 年27.5パーセント
平成14年 年28.835パーセント
平成16年 年28.835パーセント
平成17年 年28.835パーセント
平成20年 年28.835パーセント
平成20年 年29.2パーセント
平成23年 年28.835パーセント
アイフルの経営状況について分析
アイフルは、過去に事業再生ADRを利用したり、経済誌に倒産リスクが高いという記事が掲載されたこともありました。
過払い金の裁判で、自社の経営状況が悪化していることを主張・立証し、過払い金の減額を求めてくる時期もありました。
たしかに、過払い金の請求をしても相手が倒産してしまうと、回収ができなかったり、わずかな配当を受けられるだけにとどまります。
それでは、アイフルの経営状況はどうなっているのでしょうか。
アイフルは上場会社ですので、決算状況や経営の見通しは、同社のIR情報、会社四季報等でも確認できます。
https://www.ir-aiful.com/
同社の過去の決算状況を見ると、2015年3月期は赤字であるものの、それ以降は黒字が続いています。
2019年3月期の経常利益は約41億円です。
2019年4~6月期の連結決算では、純利益が前年同期比87%増の約34億円と発表されています。
これらの数字からすると、当面の間は、過払い金の請求の際に、倒産リスクを心配して減額する必要性は極めて少ないと言えるでしょう。
アイフルの過払い金請求についても多く取り扱っていますので、ぜひご相談ください。