事例紹介
ケース紹介
株式会社プライメックスキャピタルの過払い金計算事例
プライメックスキャピタルとの間で、9年程度、取引をしていたケースです。
プライメックスキャピタルは、旧キャスコです。大阪に本店がある業者です。
9年間の取引履歴を確認し、過去に遡って、払いすぎた利息の計算をすると、150万円以上の過払い金があることが判明しました。
交渉では大幅な減額を求められ、解決は難しく、過払い金を回収するための訴訟を起こしました。
プライメックスキャピタルは、弁護士を付けず、自社での訴訟対応でした。
資金的に返還が難しいとの主張をしてきましたが、交渉を続けた結果、150万円を回収する内容の裁判上の和解が成立しています。
同社は、裁判所の判決をもらっても命じられたとおりには支払わず、過去には強制執行、財産開示、会社法での手続き請求などをして、回収した例がありました。
上記和解は、それなりの減額をした形になりますが、過去の回収例から、労力をそこまでかけられないことなどから、依頼者が希望した内容での和解となりました。
この和解に基づき、過払い金150万円の回収ができています。
訴訟での争点
プライメックスキャピタル側は、答弁書、準備書面で争ってきましたが、実際には減額交渉であったと思われます。
一応、争点として、約款適用の有無、期限の利益喪失という点がありました。
プライメックスキャピタルが主張する約款が適用されるとしても、本件では期限の利益は喪失していないことを主張。
約款上、期限の利益が喪失するための要件は、①「借入・返済要綱」に基づく返済を1回でも怠ったこと、及び②キャスコが必要と認めること、の2点とされていました。
しかし、①について、証拠上、「借入・返済要綱」の内容が不明(特に、約定返済日が不明。)であり、本件で違反は認められないことや、一括弁済を求められなかったことから、②「キャスコが必要と認め」なかったと主張し、争いました。
過払い金回収までの期間について
依頼から回収までは、8ヶ月程度。
依頼から訴訟提起までは、1ヶ月半程度でした。